一分小説【迷子の二人】

《迷子の二人》

その昔、とある村の外れに有る森の中で小さな男の子と女の子が迷子になってしまいました。 二人は泣きながら歩いていると、不思議なキノコの家が現れました。

「助けてくれませんか?」 男の子がドアを叩きました。

ドアが開くと、中から優しい笑顔の女性が現れました。

「お二人さん、どうしたの?」

二人は泣きながら自分たちの状況を説明しました。

「もう大丈夫ですよ。私が案内してあげますね。」

そして、三人で手をつないで森の中を歩き出しました。 女性は美しい歌声で子守唄を歌い、子供たちの不安な気持ちを癒そうとしてくれました。

森を抜けると、子どもたちは自分たちの家を見つけました。喜びと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

「ありがとうございます!」「助けてくれてありがとう!」

「どういたしまして。いつでもお手伝いしますよ。」

男の子と女の子は家に帰って、お母さんにその日の出来事を話しました。お母さんは感謝の気持ちでいっぱいになりました。

あくる日、お礼にと女性の家を訪ねようと家族みんなで森の中を歩きましたがキノコの家は見つかりません。

「あれえおかしいなあ」

男の子が記憶を頼りにキノコの家の有った場所でしゃがむと

ちいさなちいさなキノコが生えていて、そこに一匹の綺麗な蝶々がくっついていました。

母親は言いました。

「もしかしたらこの綺麗な蝶々が貴方達を守ってくれてのかもしれないね」と。

二人は笑顔で頷き大きな声でお礼を告げ家に帰りました。

そして、その森は迷子の二人が見つけた「心優しい妖精の住む森」として、村の人々の間で有名になりました。

 

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この記事を書いた人

職業▶某サロン運営 名前▶Y J 国籍▶日本人▶関西在住40年以上 家族▶妻・子供 趣味▶車・バイク・船舶(乗り物全般)音楽関係  

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