炎天下の敵「熱中症」を知る – 予防と対策
熱中症とは何か?
まず始めに、熱中症とは何かを説明します。 これは身体の体温調節がうまく機能せず、体温が上昇してしまう状態のこと。 その原因と種類(軽熱症、熱疲労、熱けいれん、熱射病)、そして主の症状について解説します。
無視できない!熱中症の危険性。 その重大な影響とは?
気温や湿度が高い環境のなかで、けいれんしている、筋肉のこむら返り、立ちくらみ、体に力が入らない、ぐったりしている、呼びかけても反応がおかしい、まっすぐに走れない・歩けない、体が非常に熱い、などの症状がみられたときには、熱中症が疑われます。
これにより、以下のような重大な症状が生じます。
脱水症状
これは身体の正常な機能を維持するために必要な水分が不足してしまう状態です。脱水状態は、頭痛、めまい、急な体重減少、そして急性腎障害を引き起こす可能性があります。
熱射病
最も重度の熱中症である熱射病は、高熱、意識混濁、さらには昏睡や意識低下を伴う可能性があります。これは緊急事態であり、医療介入すなわち救急車の要請が必要です。
器官障害
長時間にわたって高体温が続くと、心臓、肝臓、腎臓などの重要な器官に深刻な悪影響を与える可能性があります。
長期的な影響
脳の機能障害
熱中症で体温が危険なレベルまで上昇すると、脳細胞がダメージを受け、認知機能や運動機能にダメージを与える可能性があります。
心臓や腎臓などの内臓器官への影響
体温が極度に上昇すると、心臓や腎臓などの内臓器官が負担を受け、機能障害を生じる可能性があります。深刻な合併症が起きてしまう場合も有ります。
疲労感や体力の低下
熱中症から回復した後も、長期的な疲労感や体力の低下を感じることがあります。これは身体が熱中症から回復するためのエネルギーを消費し、体力を回復するために長い時間が必要となるためです。
免疫機能の低下
熱中症により身体がストレスを感じ、長期的な影響として免疫機能が低下する可能性があります。これにより、感染症など他の疾患に対する抵抗力が弱まることがあります。
熱中症は一過性の問題だけでなく、長期的な健康を引き起こす可能性があり非常に危険です。
熱中症は命に関わる
最も重要なことは、熱中症は命に関わる可能性があるということです。
適切な治療を受けなければ、熱中症は死につながる可能性があります。
熱中症の危険性を理解することは、正しい予防策をとり、早期に対策を講じるための第一歩です。症状が見られた場合はすぐに救急車を要請しましょう。
熱中症のリスク・対策について
熱中症の危険性は様々な要素によって起こってしまいます。
以下にその主な危険な状況を詳しく説明します。
高温・湿度
熱中症の最も一般的なリスクは高温と湿度です。 暑さは体温を上昇させ、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温調節が適切に出来なくなり非常に危険な状態になります。
極限の運動や肉体的労働
スポーツや肉体労働による激しい運動は、体温をさらに上昇させ、熱中症のリスクが更に高まります。特に高温・多湿の環境での運動や労働は注意が必要です。
脱水状態
脱水を予防するためには、こまめな水分補給が大切です。水分を正しく補給しないと、体が冷えやすくなり、熱中症のリスクが高まります。汗をかく活動をする際や、暑い環境にいるときは特に水分補給が重要です。
年齢
年齢は熱中症のリスクを増加させる考慮の一つです。 特に高齢者と幼児は体温調節機能が低下しているため、熱中症になりやすいので注意が必要です。
特定の疾患や薬を服用している時
心臓疾患や腎臓疾患、糖尿病などの持病を持つ人や、薬物の一部(高血圧薬、抗精神病薬など)を使用している人は、熱中症のリスクが懸念されます。
適切な服装
熱中症対策に適した服装とは?
- 薄くて軽い素材:軽くて通気性の良い素材(例えば、コットンやリネン)は、体温を下げ、汗をすぐに逃がすのに役立ちます。
- 色:濃い色は太陽の熱を吸収しやすいため、明るい色の服を選びましょう。白や淡い色は太陽の光を反射し、体の冷却を助けます。
- 正しいサイズ:体にぴったりと密着する服よりも、ゆったりとした服の方が空気の流れを確保し、汗の蒸発を促進します。
- 長袖・長ズボン:直射日光による体温上昇を防ぐため、通気性の良い長袖や長ズボンを選ぶことも有効です。
- 帽子:太陽から頭部を守るためには、広いつばの帽子が効果的です。また、帽子には通気口があるとより効果的です。
熱中症対策に適していない服装:
- 重い素材:デニムや防水加工を施した様な服は体温を逃がさず、汗の蒸発を阻害し体温の上昇を促してしまいます。
- 濃い色:黒や濃い色の服は太陽の熱を吸収しやすく、体温を上昇させます。
- タイトな服:体に密着する服は、通気性が悪く、汗の蒸発を遅らせます。
- 短い袖・ショートパンツ:直射日光を浴びるような場所に行く場合は、肌を隠す格好をすることも重要です。涼しさを求めて露出が多くなりがちですが、直射日光は熱中症のリスクになるため、通気性がよくゆったりとした長そで長ズボンの服を着用し直射日光を避けることが大切です。
熱中症の対策
熱中症は、特に暑い季節や高温多湿の環境において非常に深刻な問題になります。しかし、以下の予防策により、リスクを大幅に減らすことができます。
適切な水分補給
暑さで発汗が増えると、体から水分が失われます。そのため、こまめに水分を補給し、脱水状態にならないように心掛けましょう。スポーツドリンクや経口補水液などを利用すると、失われた塩分も補給できます。ただしスポーツ飲料は水分とミネラルを同時に補給できますが、糖分が多いので飲み過ぎには注意!!そしてお茶や水だけを飲んでも症状は改善されません。そもそも脱水は、水分と一緒にナトリウムやカリウムなどの電解質も失われている状態なので、水だけを飲んでも体液濃度が薄まり、余分な水分が体外へと出されてしまうため、さらに体液不足に陥ります。特に体温が上昇している場合や激しい運動後は、スポーツドリンクやOS-1などで電解質も補給すると脱水状態時は特に効果的です。
暑い日には冷房を適度に利用し、涼しい場所に避難することで体温をコントロールしましょう。また、冷たいシャワーを浴びたり、冷たいドリンクを摂ることも効果的です。
適度な休憩
高温下での活動や運動は極力避け、やむを得ない場合は定期的に休憩を取ることが重要です。熱中症は体温が上昇しすぎた場合に起こるので、体温が高まらないように注意しましょう。
高温注意報・熱中症警報の確認
地元の気象情報を確認し、高温注意報や熱中症警報が出されている場合は、外出を控える、やむを得ず外出しなければならない場合は、適切な熱中症対策を万全にしてください。
症状の早期発見
熱中症の初期症状(頭痛、めまい、吐き気、肌が赤くて熱い、強い喉の渇き、過度の汗かきまたは汗が全く出ないなど)に気づいたら、すぐに体を冷やし、水分・塩分を補給しましょう。また、症状が重い場合や改善しない場合は、すぐに医療機関に連絡することが重要です。
これらの予防策を適切に講じることで、熱中症のリスクを最小限に抑えることができます。また、高齢者や子ども、持病を持つ人々など、熱中症のリスクが高い人々に対するケアにも注意が必要です。
まとめ
今年2023年の夏は非常に暑く、又湿度が高い日が多いですね。。。筆者は暑いのも苦手ですが、寒いのも苦手なワガママボディーなのでとても大変です💦しかし、せっかくの夏を楽しむためにも、しっかりと熱中症対策をとり、この暑さを逆にエンジョイ出来るおススメ品を紹介しますので、是非ご覧くださいね!
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